大型で高価な門型マシニングセンタの入れ替えは、熟考すべき設備投資。
取り扱う素材や工場規模・環境などによって自社に合った製品は違うはず。
まずはいま抱えているお困りごとを整理するところから始めましょう。
目次
今お使いのメーカーから営業を受けて、そのまま新型の機種に乗り換えるのも一手でしょう。
しかし、それで本当に自社の悩みが解決できるのかどうか、改めて考えてみる必要があるでしょう。
大きな買い物だからこそ、事前の下調べが重要です。
精密な加工技術が必要/
処理速度を上げたい
例えばこんなお悩み
そうした場合には…
加工軸の機能やスペックに注目してみましょう。
工具交換時間の短縮や、軸ズレを計算してメンテ不要で細かい作業を行うマシンもあります。
設備の大きさ/
スペース問題を再考したい
例えばこんなお悩み
そうした場合には…
有効門幅やテーブルサイズに注目しましょう。
加工軸の可動域次第では、今より省スペースで同じサイズの部品加工を行うこともできるかもしれません。
作業オペレーターの
負担を減らしたい
例えばこんなお悩み
そうした場合には…
機械に全て任せてしまいましょう。
作業前の段取りやメンテナンスは熟練したマシンオペレーターしかできない、という常識は時代遅れになりつつあります。
環境順応に優れたマシンが欲しい
例えばこんなお悩み
※ CO2排出量・消費電力・排熱・騒音を低減したい
そうした場合には…
加工機能以外の付帯機能にも注目してみましょう。
様々な環境に適応しやすい機械が求められる昨今、マシンも日々進化しています。
現場のお悩みや要望をヒアリングして、どういう機能のある門型マシニングセンタを導入すれば作業効率がアップし、お仕事がしやすくなるのか、優先順位を決めることが重要です。
ただ既存メーカーの営業提案に乗っかって新商品を買わされる前に、今一度再考してみましょう。
加工技術
マシニングセンタの導入によって作業スピードや加工精度を上げたいといった場合には、作細かい作業をスピーディにこなせる機種を選びましょう。
加工軸の回転速度や馬力、取り換えの速度などを見ることが重要です。ワーク1点1点にかかる時間だけでなく、ワークや加工軸の交換も早いマシニングセンタの導入を検討してみてください。
また、加工品質を安定させるためには、扱う人の経験不足などによるバラつきが生じてしまう可能性もあるため、操作するための作業員への教育なども必要です。
サイズ感
多様化するニーズや新しい販路開拓のためにも、加工品のオーダーそれぞれに対応したマシンを導入したい場合には、大物加工にも対応させるための加工領域(テーブルサイズ)が広いマシニングセンタを選びましょう。
また、逆に現場のスペース問題にお悩みであれば、広い加工領域を持ちつつ、中〜大物部品の生産にも対応できるボックス型の五軸加工機などを検討してみるのもおすすめです。
自動化
門形マシニングセンタの主軸ヘッドの設定に半日から1日はかかってしまう、さらに作業社の熟練度によって補正値が異なってしまう、経年劣化による誤差の補正に時間や手間がかかるうえに、ノウハウもない……。
こうした悩みを解決したいのであれば、主軸ヘッドチューニング機能を装備した機械や、幾何誤差を自動で補正する機能の搭載したモデルを選ぶのがポイントです。
もしくは、アフターサポートが充実したメーカーを選んでメンテナンスに来てもらうのもよいでしょう。
便利な機能
マシニングセンタの立ち上げ時や加工を再開するときなどは、そのたびに暖機運転をするなど、温度変化に対応するための作業をしなければなりません。
そのためにかかる余計な時間やエネルギーをセーブしたいのであれば、温度管理機能、省エネに対応している使い勝手の良いタイプを選ぶのがおすすめです。
カーボンニュートラルの実現に向けてGX推進の声が高まる中で、排熱や騒音、CO2排出量を低減できる工作機械への入れ替えは会社としても大きなポイントになってくるでしょう。
門型マシニングセンタを製造・販売する国内メーカー17社を徹底調査しました。
欲しい機能やサイズ感、アフターサポート等を意識しながら、どのメーカーが自社に合っているのか検討してみてください。
取り扱っているマシンスペックなどの詳細な情報は、各社の紹介ページも是非ご確認ください。
SHODAは、「NCルータ」を開発した先進的な企業として、独創的な技術にあふれた製品を生み出している会社です。
切削粉塵の掃除がしやすい門形の小型NCルータや、2次サイレンサーで静音を実現した消音タイプ、ヘッド交換機能など多彩なラインナップになっています。
また、機械を最良の状態で使用できるように独自のサービス網を整備しており、静岡県浜松市の本部をはじめ、国内に10箇所のサービス協力会社との連携による部品の安定供給やアフターサービスに対応しています。
世界の先端技術を提供するエンジニアリング商社。1930年にベルギーから溶接棒を輸入する仕事からはじまり、近年ではマシニングセンタや金属3Dプリンタなども取り扱って実績を積み重ねています。
また重工業向けの特殊な精密溶接装置の技術開発では、世界的にも高く評価をされており、応用技術の開発や技術サポートまで対応しています。
工作機械業に長年携わってきた経験を活かした、高品質・低価格な工作機械の製造販売を強みとするメーカーです。工作機械業に長年携わってきたエンジニア達で構成された少数精鋭主義の会社で、小規模ながら小型から門型までバリエーション豊かな製品を取り扱っています。
コンパクトでありながら、高速回転でも安定した切削が得られる自動彫刻機など、特色ある製品ラインナップ。豊富な経験と技術を活かし、顧客の要望に合わせた工作機械の製作も行うなど、細やかで手厚い対応と丁寧なアフタサポートも行っています。
工作機械の中でも、特にフライス盤の分野に特化して実績と信頼を積み上げてきた会社です。熟練した独自の技術が高く評価されており、航空機や建築、鉄道、自動車などのほか、環境エネルギー分野まで、幅広い分野での納入実績をもちます。
殊工作機械をはじめ、顧客の要望に合わせたカスタマイズや専用機など、NC加工機を中心に製造してきましたが、時代の流れから、マシニングセンタにシフトしてからも順調に実績を伸ばしています。
旋盤、マシニングセンタ、複合加工機、研削盤などを主力製品とする大手工作機械メーカーとして、国内4大工作機械メーカーのひとつに数えられる実力をもちます。1963年にNC装置「OSP」の開発に至り、創業から120年以上にわたって先端技術の開発に力を入れてきた企業です。
創業以来、多くの工作機械でモノづくりの現場に貢献してきた企業であり、重切削に耐え、高い精度を維持した加工門形マシニングセンタには定評があります。
小消費電力タイプのインバータ機器を採用した門形5軸制御マシニングセンタのほか、ラジアルボール盤やブローチ盤、フライス盤など、幅広い工作機械を取り扱うメーカーです。繊維機械からスタートした会社という背景をもち、不織布加工における精度の高さは業界でも高水準との高い評価を得ています。
繊維機械の分野では世界的にもレベルの高いドイツ企業と技術提携をし、さらなる高品質に向けた努力も惜しみません。
門型マシニングセンタの
国内メーカーもっと見る
キタムラ機械は、日本では数少ないマシニングセンタに特化した専業メーカーです。1984年以来900セット以上もの販売実績がある「SUPERCELLシリーズ」をはじめ、従来機の5倍の演算処理速度を持ち、大幅な加工時間短縮加工を可能にする独自の制御装置を搭載した門型マシニングセンタを製造。
製造のみならずサービスも評判が高く、熟練サービスマンに電話一本で直接サポートが受けられるヘルプデスクなど、利用価値の高いアフターサポートが充実しています。
工作機械やプレス機械などのほか、残留応力除去装置などの輸入と販売を手がける会社です。NC研削盤やマシニングセンタ以外にも、プレスマシンなどの販売も手がけています。
工作機械や精密部品加工技術の分野では評価の高い、台湾のジャグラ工業や韓国から長年にわたってさまざまな工作機械やプレス機械、部品などを日本企業に提供してきました。その経験を活かし、利用者のニーズにマッチした機械を提案してくれる頼れる存在です。
創業以来オーダーメイドによる製造を強みとしており、NCルーター加工機を主力製品としています。「生産性を上げる」をコンセプトに掲げて製造する、NC長尺加工機やアルミ材切断加工機、NC樹脂ルーター加工機、木型や発泡材を3D形状に加工するためのモデル加工機などで確かな信頼を築いてきました。
近年では、鉄道、自動車、住宅設備など幅広い分野で実績を残しています。顧客のニーズを真摯に受け止める課題解決力に期待できます。
トヨタグループの主要13社に属し、国内4大工作機械メーカーのひとつに数えられる企業として、自動車のステアリングや駆動系部品、ベアリングのほか、工作機械などを製造するメーカーです。
自動車部品だけにとどまらず、多様な製品の加工に採用できる門形マシニングセンタも製造しています。
国内、海外拠点との密な連携により、強固なサポート体制を構築しており、厳しいトレーニングを受けたスペシャリストによる、質の高いサポートを受けることができます。
プラスチックなど合成樹脂の加工に使われる射出成形機をはじめ、ダイカストマシンや押出成形機、精密加工機、電子制御装置、ロボット、油圧機器、鋳物、半導体装置など、さまざまな事業を幅広く展開しているメーカーです。
金型製作の高効率化を実現するマシニングセンタのラインナップが充実。製品のみならずサポートも非常に充実しており、国内では、グループ会社である芝浦機械エンジニアリングがアフターサービス業務を担当。製品の分野ごとに24時間の運用サポート窓口も設けています。
大型加工機のリーディングカンパニーとしても名高い会社で、門型マシニングセンタでは、テーブルサイズ2〜10mの大型加工機械を得意としているのが大きな特徴です。その他にも、5軸や立形、複合など、さまざまな種類のマシニングセンタを手がけており、半導体、自動車、風力発電など、部品作りに欠かせない工作機械を設計・販売しています。
トラブル時の稼働停止を最小限にするため、国内外にある拠点を活用した迅速なサポート体制が整備されており、レンタルストックの準備も行っています。
プラスチックの射出成形機を扱う日精樹脂工業の100%子会社として、射出成形機関連の製造販売を主な事業とするメーカーです。
顧客のニーズを100%取り入れたカスタムメイド製品を提供できるよう努めており、高い技術力と提案力で応える製品が高く評価されています。世界28カ国以上の国々において数多くの納入実績を誇ります。
国内10ケ所、海外10ケ所に営業拠点を展開しているほか、海外3拠点に生産拠点を設け、グローバルに事業を展開するメーカーです。
マシニングセンタでは、門形五面加工機、歯車工作機械などの大型工作機械を得意としているほか、レーザー加工機や3D金属プリンタ、エネルギー産業から航空宇宙分野まで、幅広い製品を手掛けるなど、高い技術力をもつ会社です。
メールや電話での問い合せのほか、AIが回答するチャボットを導入するなどしてサポートサービスの充実も図っています。
多様な開発実績を強みとするメーカーで、先端素材や通常では難しい特殊素材の加工機にも対応。工作機械にとどまらず、家具や建材向けCNCルータなどの木工加工機なども手掛けています。
また、頑丈で丈夫なモノづくりでは国内のみならず海外からも評価が高く、利用者から機械の故障が少なく長持ちをすると評判です。さらに機械を熟知した担当者によるヘルプデスクでは、様々な疑問にも幅広く対応しており、必要に応じて出張修理にも対応しています。
国内4大工作機械メーカーの一角を成す、日本の大手工作機械メーカーです。最大の特徴は海外比率の高さであり、売上比率はなんと80%を超えるともいわれているほど。早くから海外進出に力を入れており、現在では世界中の80ケ所以上にサポート拠点を築くなど、世界中のモノづくりを支えているグローバル企業です。
世界中の顧客に対応するためのテクニカルセンターと24時間365日稼働のワールドパーツセンターを配置しており、日本国内においても深夜対応を可能としています。
フライス盤を専門とする工作機械メーカーで、NCフライス盤や汎用フライス盤などを中心に開発、製造、販売を手がけています。
戦後日本の復興期にオートバイのメーカーとして実績を上げた後、1960年代に工作機械のフライス盤を開発、製造へと移行。
さらに1972年には新規事業として高知県須崎市に養魚場を開設するなど、常に進化を遂げてきました。
事業で順調に実績あげながら、「豊かな自然は大切にしなければならない」という思いのもと毎年数十万匹もの稚魚の放流事業も行うなど、サステナブルな取り組みにも積極的な企業です。
門形マシニングセンタを含む一般的な「工作機械」は、対象物を目的の形に加工する機械で、旋盤やフライス盤などがあります。
工作機械にNC装置という自動制御機能が付くとNC旋盤、NCフライス盤と呼ばれます。
マシニングセンタは、NCフライス盤にATCという自動工具交換機能がついた工作機械のことであり、「門形」は自動車や航空機パーツのような大型の加工を得意とする機械です。
正面から見たときに、主軸を支える構造体が門の形に見えることから門型と呼ばれています。

門形マシニングセンタは、加工を行う門型の下を、ワーク(作業テーブル)のX軸が通り抜けていくように動きます。
実質X軸の大きさに制限が無いため、大型の部品加工に向いています。
マシニングセンタの耐用年数は10年〜15年程度といわれていますが、摩耗や劣化のスピードは、生産される製品がどの業種に属するかによって目安が変わります。
例えば、金属製品製造業であれば法定耐用年数は10年、自動車修理業であれば15年とされています。
| 金属製品製造業用設備 | その他の金属製品製造設備:15年 |
|---|---|
| 生産用機械器具製造業用設備 | 産業用ロボット製造設備:11年 |
| 業務用機械器具製造業用設備 | その他の車両部分品又は附属品製造設備:12年 航空機若しくは…製造又は修理設備:10年 |
| 輸送用機械器具製造業用設備 | 自動車製造設備:10年 自動車車体製造又は架装設備:11年 鉄道車両又は同部分品製造設備:12年 鋼船製造又は修理設備:12年 航空機若しくは…製造又は修理設備:10年 その他の輸送用機器製造設備:13年 |
参照元:国税庁(https:
//www.city.tatsuno.lg.jp/zeimu/documents/0026_taiyounensuhyou.pdf)
参照元:一般社団法人日本鍛圧機械工業会(https://j-fma.or.jp/legal_commentary/life-table)
加工面不良が気になる、切粉で傷がつく等、いま使っている門型マシニングセンタの精度が落ちてきたと感じたり、細かい作業をスピーディにこなせる高スペックなマシンに入れ替えたいと考えている方に向けてメーカー選びのポイントをまとめました。
幅、高さ、重さ、搬入経路など、大型工作機器である門型マシニングセンタは、設置するスペースを考えるだけでも一苦労。
買い替えの際に改めて検討すべきマシンスペックやポイントについて解説しています。
門型マシニングセンタの段取り時間(設定)にかかる手間やメンテナンス、調整といったマシニングオペレータにかかる負担が気になる方へ、買い替え時のポイント等を解説しています。
連続運転や作業開始時のアイドリングなど、温度管理に関するお悩みをはじめ、門型マシニングセンタの作業環境を改善したいという方に向けて、買い替え時のポイント等を解説しています。
機械の老朽化による稼働率の低下や熟練技術者の減少まで、現場の解決しなければならない課題は山積しています。
そんな企業の中から、門型マシニングセンタの導入で解決に至った事例をご紹介しています。
マシニングセンタは、NCフライス盤にATCという自動工具交換機能がついた工作機械を指します。
そもそも機械について詳しく知らない方のために、門型マシニングセンタとは?から分かりやすくご紹介しているページです。
門型マシニングセンタの基礎知識として、ここでは構造や原理について解説しています。構造の由来となっている「門」は、正面から見た形そのまま。ゲートの中央底面に大型のワークを設置できることが強みです。
門型マシニングセンタの種類に加えて、横型・縦型といったさまざまなマシニングセンタの種類と違いを解説しています。マシニングセンタについて学びたい方は是非参考になさってください。
5面加工ができるマシニングセンタとはどのようなものでしょうか。特徴や構造、他の機械との違いをわかりやすく解説しています。5軸加工機とも呼ばれ、ヘッド部分が様々な角度で接地できるつくりになっています。